全くの個人的な、自分の自分による自分のためのコーナーです。
とはいえ、せめて同好の方には興味を持たれるよう頑張りましょう。

盗聴器だの、放射能だのなんていう話題ばっかりで、
まじアブナイ奴とか思われても困るし・・・。
いちおう音楽がライフ・ワークということで。
――趣味のページ――
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レコーディング・エンジニアリング

仙台市青年文化センター(青葉区旭ヶ丘)には、知る人ぞ知るSSL(Solid State Logic)の卓(レコーディング・ミキサー)があるんです。2千万円以上もの費用を投じて導入されたといわれるこの設備。一般に開放された施設であり、仙台市民ならずとも自由に利用することができるんですね。ちなみに非営利目的の利用であれば、費用は一日(まる12時間)借りたとしても2〜3万円で済みます。
ところが、モノがモノ(28chミキサー×24chデジタルレコーダ)ですから、シロウトには到底扱える代物ではなく、利用率は極端に低かったのです。そこでセンターとしては稼働率を上げるべく、一般市民を対象にした講座を開くことになったのです。私もSSLの存在は知っていたし、かねてから使ってみたいと思ってましたので、即応募しました。幸運にも第一期生として受講することができ、その過程でサルサ2号と出会うことにもなるわけですな。

全然どうでもいいことなんですが、この青年文化センターは備品もとても充実していまして、ピアノも スタインウェイ2台・ベーゼンドルファー1台が装備(?)されてるんです。ところが、これはコンサートホールのみの使用に限られていて、シアターホールでは使えないんですよ!。もちろんシアターホールにもKAWAIのフルグランドがあるんですが、ちょっともったいぶりすぎじゃないんですか〜?などと思っています。まほろばホール(黒川郡大和町)なんか、アマチュアのイベントにもスタインウェイ使わせてくれましたよ!(それはそれでどうだろうとは思ったが)。何とかしてくださいよ〜(って誰に言ってんだか?)

話を戻しまして、受講した成果はというと、とりあえず機器の操作はなんとかマスターしました。しかし、逆にプロエンジニアの力を思い知りましたね。操作はできて当たり前、その先の音作りのテクニックと作業のスピードは、到底プロにはかないません。
でもせっかく受講させてもらったわけですし、二日ほどスタジオを借り切って自分達の演奏を録音してみたです。はい。
はるか昔に結成していた、今は亡きバンドです。上の写真はその全盛期(いやちょっと下降気味だったかも)の姿。バーシアのコピーを演ってました。
最初はドラムス・パーカッションとシンセサイザーを「打ち込み」(コンピューターによる自動演奏)に任せて、ボーカル・キーボード・ベース・ギターの4人編成で始めました。しかし、機材があまりに多くなりすぎて運搬がしんどくなったのと、演奏よりも機材の操作に神経を擦り減らす状況に疲れ、メンバーを増強。勢い余ってツイン・ボーカルにまでなってしまったのです。更なる先には、ラッパ隊を導入する計画を密かに企てていたのですが、一年余りを経てさまざまなトラブルに見舞われ、実現することなく空中分解の憂き目を見た次第です(とほほ)。

さて、それでめげてもいられません。残った一部のメンバー(ベース担当の実弟ら)に、東京から帰仙した旧友のギタリストが加わり、バイオリン弾きの親父の手までをも借りて、再び蘇る機会を得、中西俊博とかボサノバのカヴァー、オリジナル曲などをほそぼそと演っておりました。

全盛期のメンバーである山田佳津良さん、玉造美奈子さんのお二人は、現在も仙台の若手プロとして、ご活躍です。
ジングルジャム・ファーストエディションメンバー ライブ画像
JINGLEJAM

日本人の低音認識と住環境

邦楽と洋楽を聞き比べてみると、1980年代までの作品で特に感じることなんですが、日本のものは、低音域が妙に重たいことが多いんです。この根本的な原因はおそらく「住環境」の違いからきているのであろうと考えています。
居住空間が広く、石造りの壁や板張りの床が多い家屋で、しかも隣近所に気兼ねなく大音量の再生が可能な欧米の住環境。これはスタジオに近い環境です。かたやわが国はウサギ小屋とも呼ばれる木造畳張りで、過密家屋により音量の許容は極めて小さい。スピ−カーも大口径のものを揃えている世帯は限られていますから、おのずと再生音も違ってくるわけです。低音量では高音・低音が充分に聞き取ることができないという、人間の聴覚特有の性質も存在します。
良質の環境で、しかも様々なジャンルの音楽を聴くことが、ミキシング・エンジニアの「耳」を育てるといわれています。日頃から音楽の低音領域を充分に聴き取る訓練ができていなければ、良いバランスのミキシングができるはずもないのです。
日本のミキシング・エンジニア自身の多くがウサギ小屋の中で暮らしてきたとすれば、「いい耳」が育つ環境がなかった、といっては大変失礼なのですがかなり核心を衝いているのではないでしょうか?。昔の日本のエンジニアは、アーティストというより、「電気技師」的性質が強かったことも影響しているかもしれません。

ところで、レコーディング・スタジオは、それ自体が高規格のリスニング・ルームに設計されています。しかし最終的に作品(楽曲)をCDなどで楽しむ人は、スタジオで聴くわけではないので、あまりにハイファイであることを追求しても、それは意味の無いことなのです。なぜなら、リスナーはカーステレオで聴いたりラジカセで、あるいはヘッドフォンで聴いたりすることのほうが多いわけです。そのようなシチュエーションであったとしても、音楽のエッセンスが充分伝わるものでなければ、作品として意味がありません。したがってそこは割り切ってハイファイであることを捨てて、つまり音響的クオリティーを落として、マスソースでの再生に耐えうる作品に仕上げること。この命題がレコーディング・エンジニアに課されているのですね。
日本人の音楽の聴き方が、コテコテの低音を醸成した側面もあろうかと思います。
現在唯一のパーマネント参加バンドで、いちおう私はピアノを担当しております。ヘンなグループ名と思われることでしょうが、その名のとおり“サルサ”バンドです。「東北唯一の」という看板は取り下げられ、ソニブラさんに乗っ取られる日も近いか(笑)。
往年の歌謡デュオ「狩人」の名ヒット曲、「あずさ2号」のもじりでは?、とお思いの方も多いと思いますが、まったくまんまその通り。なんのヒネリもありゃしない、というわけです。
サルサ2号ライブ風景 画像
サルサ2号

My Favorite Artists
お気に入りの一枚は何か?と聞かれれば、迷わずこのアルバムと答えます。バーシアはポーランド出身ということで、若干クセのある発音と独特の譜割りの歌に仕上がっている曲が多く、そこがまた彼女の魅力になっています。元夫であるダニー・ホワイト(キーボード兼アレンジャー)も非凡な才能を持った人で、ジャズとラテンの強烈なフレイバーを織り込んだ曲作りは、さすがというほかはありません。前二作では打ち込みでバックトラックを埋めていたんですが、このアルバムは全曲生音。完璧なまでにパワーアップされています。音のミックスもまた絶妙。みなさん一度は耳にして下さい。
CD
BASIA ~ THE SWEETEST ILLUSION
CD
イリアーヌ・エリアスです。ジャズ・ピアニストというカテゴライズがなされているようなのですが、どうでもよろしい。サン・パウロ出身、二児の母という以外に経歴は良く知りませんが、このお方の音は美しい。また、フィジカルも素晴らしい。でも風貌と音とは、全く切り離して聴いたほうがいいです。あとライブ映像を見て気づいたことがあるんです。ピアノのサスペンド・ペダルを踏む美しいその「おみ足」は裸足ではありませんか!。音と映像のダブルパンチで日本男児の私、やられまくりです。ラテン女恐るべし。
パッケージ
Eliane Elias ~ PLAYS JOBIM , PERSPECTIVA
CD
ボサノバって、皆さん誰でも聞いたことがある筈なんです。でも、日本での民謡とか演歌みたいに、音楽としては「聞こえなかったこと」にしてるんじゃないですかねぇ。私も昔はそうでしたから…。初めてボサノバに感銘を受けたのは、つくば万博でのジョビンのライブ。NHKの録画中継だったんですが、Agua De Beber(おいしい水)という、それまで凡庸だとばかり思い込んでいたボサノバ・スタンダード曲に、音楽としての命を吹き込まれた思いがしました。トゥーツ・シールマンスに対抗したわけではないんでしょうが、Agua De Marco(三月の雨)という曲では「ホイッスル・ピアノ」を聴くことができます。
Antonio Carlos Jobim ~ TERRA BRASILIS
パッケージ
まだCDというものがこの世に登場する前、ようやくスタジオ・レコーディングにデジタル・レコーダが導入され始めた、まさに初期のアルバムです。PAエンジニア達がサウンドチェックに用いたほど、当時はクオリティーの高さを誇る出来栄えでした。音楽的にも突出していた所以は、いわゆるU‐Xや4度進行という、あたりまえのコード進行をフェイゲンがあえて避けた曲作りをしていたことが多分に影響しています。アルバムジャケットのDJは、ドナルド・フェイゲン本人。再会の街(Bright Lights Big City)という映画の音楽監督を担当したこともありました。
CD
Donald Fagen ~ The Nightfly
ハーモニカって楽器、バンドネオンほどではないにせよ、とても難しい楽器なんです。なんせ、吹いたときと吸ったときで音程が違うという…。リコーダーもそうですが、義務教育で与えられる楽器って、たやすく音は出せるものの大してモノにできないことが多いじゃないですか。それを極めて、自由自在に奏でているというのは、やはり敬服します。トゥーツ・シールマンスというお方。ギターの腕前も相当のものでして、「ホイッスル・ギタ−]という技をおもちです。それは、一人で口笛とギター・アドリブをユニゾンさせる、というものですが、おなじような技にA.C.Jobimの「ホイッスル・ピアノ」とかジョージ・ベンソンの「ハミング・ギター」(勝手に名づけてます)などがあり、とてもあたたかな音を醸しだしていると思います。
CD
Toots Thielemans (Bill Evans) ~ Affinity
CD
シンセサイザーの冨田勲といえばホルストの「惑星」組曲が代表作ですが、オーケストラ盤では、圧倒的な迫力をもつこれがおススメ。
みなさん、世界のTomitaです。世界のサカモトなんていっている場合ではありません。かのMoogシンセサイザーを“楽器”として世界で最も美しく奏でたお方。この人なくしてはYMOも誕生していなかったはずです。彼はNHK大河ドラマ数曲を作曲するなど、作曲家としても日本を代表するお方なのです。それにしても武満徹といい冨田勲といい、天才的作曲家が音大を出ていない、というのは実に象徴的です。
CD
Isao Tomita ~ 新日本紀行「冨田 勲の音楽」
あまりメディアに顔を出す人ではないので、葉加瀬太郎とか高嶋ちさこばかりが目立ってますが、CMや番組のBGMなどではこの人のバイオリンは絶対に一度は耳にしたことがあるはずです。ル・クプルの“縁は異なもの”で奏でられるバイオリンもこの方のもの。ポルタメントとルバートという、バイオリンならではの表現力を如何なく駆使して、しかもやわらかい響きを聞かせてくれるのは、日本においてこの人の右に出る者はいないのでは?。伏兵は古澤巌ぐらいしかいないでしょう。遊◎機械/全自動シアター “ア・ラ・カルト”では劇の舞台であるレストランで、専属バンドのバイオリン弾き役(もちろん演奏つき)の設定で出演もしています。
CD
中西 俊博 ~ In The Pocket
何年も前のことです、「定禅寺ストリートジャズ・フェスティバル」のゲストとして日本を代表するハーモニカ奏者、古澤良次郎さんが来仙(仙台のことです)しました。何と!サルサ2号をバックバンドに、セッションした(してもらった?)んです(一曲のみ・ソロだけですが…)。世界的ハーモニカ奏者というと、圧倒的に有名なのはトゥーツ・シールマンスということになるんでしょうが、ポストシールマンスということでは、ウイリアム・ギャリソンが最右翼ではないでしょうか。彼は映画“バグダッド・カフェ”のテーマ曲を担当、同タイトルのアルバムがこれです。デビュー・アルバム Over Joyed は、カバー曲が中心なんですがこれもなかなかで、是非耳にしていただきたい一枚です。
CD
William Galison ~ CALLING YOU
CD
神保彰・桜井哲夫の二人がJIMSAKUを結成する以前、つまりまだCASIOPEAに在籍していたころの一発ユニット。CDを買ってきて参加メンバーを見てびっくり、ボ−カルの秋元 薫という人は、仙台出身で確か同い年。アマチュア時代には“ちゃあみいず”という、メンバー全員なぜかパジャマ姿の、女の子バンドを率いておられた方です。私がアルバイトでYuming全国ツアーのローディーをしてたら、バックコーラスを務める彼女の姿を発見。活躍しておられるのだなあと、陰ながら応援していたものです。今はどうしていらっしゃるのでしょう?
Shambara ~ Shambara
いまでこそ椎名林檎とか、歌を通したあからさまな性表現が受け入れられつつあるわけですが、1980年代後半の当時、彼の切り開いた境地というのは、21世紀の日本ポップ・ミュージックに多大な影響を与えているはずです。最近はアルバムも出さなくなってしまい寂しい限り。なんでも激太りして、メディアへの露出を控えているとの説が有力でした。
…と思ったら、あらタイーホされてしまったではありませんか。いつの日にか、槙原さんをもしのぐような、劇的社会復帰をお祈りしてやみません。
CD
岡村 靖幸 ~ 靖幸
我が家にこどもがやってくる前に手に入れた一枚です。CX系列こども番組「ウゴウゴルーガ」というのがその昔ありまして、“機関車トーマス”に並ぶ人気コーナーのアニメ“ノンタンといっしょ”のサントラがこれです。千秋はともかくとして…、というのは大間違いでアニメの声優と比べても、はるかに充分歌手していける人です。そして本間勇輔。この方のフルバンド・アレンジはまさに職人芸。この仕事の後、ご存知「古畑任三郎」などでTVドラマのサントラを席巻していくわけです。
CD
千秋(本間 勇輔) ~ ノンタンといっしょ
パッケージ
日本での知名度はほとんどゼロに等しいのに、この人はよほどの日本びいきらしく、Tokyo Nights なんていうタイトルのアルバムまで出しています。ちなみそのアルバムも 5thGEAR もレーベルの消滅とともに廃盤となって、いまでは手に入りません(彼のホームページ上に残るのみ)。ジャズ・フュージョンあたりのカテゴリーに分類されるんでしょうが、 5thGEAR でのGeorgia On My Mind のピアノ・トリオによるプレイは圧巻。ほんとうにピアノという楽器が好きなんだぁこの人、っていうのがひしひしと伝わってきます。この曲のOKテイク、調律がかなり狂ってるんです。たぶん、納得行くまでに相当弾き込んだんじゃないかと思います。実はこのCD、誰かに貸してそれっきりどこかに消えてしまったんです。「本を貸す馬鹿、借りる馬鹿」とはよく言ったものです。最近になって、Amazonで中古を入手することができました。
ROB MULLINS ~ 5thGEAR
中西俊博、日向敏文らと同じく、いわゆるニューエイジ・ミュージックというジャンルにカテゴリーされていますが、こういうものすごいボーダーレスな音楽をジャンルわけすること自体、無理がありますね。CD買うときに探すのが楽、ということは確かにありますが。この人の音楽は、メロディーとコードの調和がとてもキレイなんです。西村由紀江もそこそこイケてるんですが、繰り返しが多くてねぇ。ヤマハ音楽産業のカゲがチラつくのも気になるし…。
CD
中村 由利子 ~ JOURNEY INTO PRECIOUS TIME
日向 敏文 ~ Premiere
このアルバムは私の中で日向敏文のベスト・オブ・ベストです。アルバムの全曲を通じて、既成音楽の予定調和を気持ちよく裏切り、浮遊感いっぱいの亜空間をみごとに形成しています。これに比べると、ドラマのサントラとかのお仕事はひどく物足りないと感じざるを得ません(これに乗じて「お仕事」する日向大介は、もっといただけません)。この人には大衆音楽なんかではなくって、もっと前衛的でちょっとアブナイ、緊張感でハラハラするくらいの、音楽づくりををやっててほしいなぁ。
CD
最近の活動など・・・
ロゴ トピックス

一年ぶりで更新しました。(2007年12月2日)

2007年は、東京の
Orquesta de la Candaさん達との対バン、TBC(東北放送・地元ローカル局)の夏祭り営業。そして、17回目を迎えた「定禅寺ストリートジャズ・フェスティバル」と、実にライブ活動のトボしい年でした。それでも、一つ一つのパフォーマンスは充実しておりましたです(当社従来比)。

出番が少ない分、嫌が応でも集中力が高まる、といったところでしょうか。

遠距離恋愛かっ???(笑)
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The Cardigans ~ first band and the moon
CD
5曲目の Turn My Back On You。この曲も lovefool と同じような理由で気に入ってます。ひたすら繰り返す4小節の「デッド」なリズム・パターン。これとは全く対照的に、ボーカルは極めて深いアンビエント。そのコントラストが気持ちいいのです。このアルバムの中では、箸休め的扱いでしかないんですがね…。
ストーカーと呼ばないで ~ オオタスセリ
ねこマジ
NHKラジオ第一放送って、みなさんあんまりお聴きになりませんか?私はクルマでよく流しているんです。この「ねこマジ」を偶然に、番組ライブで拝聴し、衝撃的感銘をうけました。
アルバム収録曲では♪私はエレガ、と♪反省、がお気に入りです。
ねこマジ ~ ねこマジ
ゼリーこと忌野清志郎率いるザ・タイ マーズの歌を聴いたとき、「やばい歌詞だわ〜」と思ったものでしたが、いやいやスセリさんのほうがやばいです。ぶっとんでます。ストーカー殺人が他人事でない昨今、もはや放送不能。
でも、不気味なほどすんなりネット通販で買えました。存在すら抹殺されているのでしょうか。
オオタスセリ
SADE ~ STRONGER THAN PRIDE
CD
特段カーディガンズが好きなわけではないんです。ただ、とても音のミックスが面白くて、特に7曲目 lovefool のギター、強烈なフランジ感が気持ちいいのです。たまにこの音だけ味わいたくなって、CD聴いたりします。
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