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車両追跡装置報告
確か、ここ一年ぐらいのことになると思います。

399.455MHzで、「プ・プ・プ・プ」という信号音を、
たまに、キャッチするようになったんです。あちこちで。
信号音はサイン波(500Hzぐらい)で、さらに4Hzぐらいの断続音です。

「おや?」とは思ったものの、あまりに明瞭な変調でしたし、
電話器設置の盗聴器にしてもヘンだし、まして室内の盗聴器では、あり得ません、
しかも、定点観測を行おうにも、すぐに電波が減弱したり、
移動しながら位置の確定をしようにも、そのうち消えてしまったり…。

そんな感じですから、またキャッチしても、
これは何か、強力な放送試験電波の、イメージ受信ではないかと考えるようになり、
だんだん、気にも留めなくなっていたんでした。

ところがそれは大間違い。車両追跡用の発信器、「車両追跡装置」だったんです。
迂闊すぎました。ビタミンSさんのブログ記事を拝見してて、目からウロコでした。
だいたいにして、発信周波数が汎用盗聴器なんですから、
すぐに「何かある」と気づくべきだったんです。
発信源が移動体とすれば、電波の減弱や消失も、一気に説明がつくわけ。


それにしても、この車両追跡装置。
このまま普及し続けてしまえば、そのうち装置同士のバッティングが起きますね(笑)
田舎ならばともかく、ラブホ街とか、追跡の動機が渦巻く地帯なんか、
あちらこちらでププププ、ププププ。
便乗盗聴のマニアの方には、笑えない事態かも知れませんね。


さて今回は、車両追跡装置の発見・追跡、並びに車両特定までのドキュメントです。
「目からウロコ」してから、まだひと月ぐらいでの、ラッキーな発見です。

場所は宮城県黒川郡富谷町。
家族連れがとても多い日曜の、ショッピング・モールに隣接する、
シネマ・コンプレックス前の駐車場です。

車両は白の日産セフィーロ・ワゴン。ナンバーは…当然掲載できません(汗)
一列うしろに、わざとらしく読売新聞をひろげ、男性が運転席に座ったままの
車両がありました。が、どちらかと言えば老人に近い風貌。そして、
尾行にしては、あまりに近すぎ。
買い物の付き合いで来場、ただ待っていただけの御仁かもしれません。

写真はケータイ画像で。しかも数点しか撮れませんでした。
当事者が尾行中とすれば、すぐ近くで様子を逐次うかがっているでしょうし、
あまりうろうろして、トラブルに巻き込まれたりするのも困ります。
どうぞ、ご勘弁を。


赤の円で囲んだのが、被追尾車両。怪しいのが青の円で囲んだ車両です。こんな近くで張り込みしませんよね、普通。
でも、わざとらしく読売新聞広げてね。買い物するのに、たまたま新聞持ってるわけないですからね。最初から時間をつぶす手段を用意してたわけです。確かに顔も隠せますけど。でも、車は?ナンバーは?。やはり、シロウト、関係者かも。
いちおうナンバー控えてみましたが、陸運支局で照会まではしません。
第三者ですから…。これで終了です。
ケータイ君大活躍。技術革新ありがとう!
ところで、この車の、通路を挟んだすぐ後ろに、やや怪しい車がありました。エンジンを止めて、運転席には白髪で年配の単独男性。身なりはいかにも、このあたりのおっさんです。カモフラージュだとすれば抜群ですが、尾行のプロとしては、あまりにもおじいさんです。関係者による尾行であれば、こんなに近くで張るはずもなし(次の写真をご覧下さい)。
ところで、これらの写真は、探索を終えてから、つまりどの車か分かってから撮ったものです。
検索の最中はそれどころではありませんからね。写真のことすら頭に浮かびませんでした。しかし、車両を特定できたあと、トイレ休憩してさあイタ飯、となったところで、「これは記録を残さねば、もったいない」と思い、あわてて撮りました。1月にケータイ買い換えといて、ほんとに良かったと思いました。買い替えは実に3年ぶりです。
この車の周辺で、レベルメータが大きく変動します。発信機のごく近くで起こる、発信源周囲で特有の、電波の干渉による現象です。
この写真ではたまたまレベルメータは2ですが、ハッチバックの窓に受信機をかざすと、振り切れました。
探索完了です。
アンテナを外してもレベルメーターが反応していますので、ひたすらウロウロするだけなんですが、何せ尾行の被疑者が近くにいることが想像されるわけで。さりげなく、ウロウロ(ってどんなだ?)
しかも、受信機持ってですからね。バレバレです。緊張は隠せません。
隣の敷地には、やはりメガなホームセンターがあり、ロケーション的にはそちらの可能性もありましたが、まずはイタ飯屋に近いこのあたり、と。ショッピング・モールの駐車場全体は、かなりの広さですので、相当苦労するだろうと思って探索を始めたんですが、あっさりこのエリアが怪しいことが判明。
屋外で見通しもよいこともあり、写真の手前数10台に絞られました。
あとは車を降りての検索になります。

これはもはや、「車両追跡装置しかも移動中」、で間違いなかろうということで、こちらも移動を開始。昼ご飯の予定は、このボーリング場前の国道4号線を5kmほど南下した場所だったので、一か八か南へと走行開始。。
途中、全く信号は受信できず。まんまと取り逃がしたと思いました。しかし、まさに神のイタズラ。目的地のイタ飯屋さんの手前に差し掛かると、再び「ププププ」音が!!!
もはや昼飯どころではなく、検索再開。同乗者の、やや冷たくも、殆ど諦めた目線(最近はちょっと楽しんでいるフシもあり)を振り切り、広いショッピング・モール駐車場を、まずはぐるっとひとめぐり。
特に予定もない日曜日。きまぐれでボーリング楽しみ、そのあと、ちょっと遅い昼飯ということで、移動のため車に乗り込みました。
イグニッション・キーを、アクセサリの位置まで回せば、車載の広帯域受信機は自動的にスキャンを始めるようになっています。まだエンジンを始動する前から、スキャンが停止、例の「ププププ」が飛び込んできました。
とりあえずは心を落ち着かせながら、この駐車場を一周してみることに。しかし、一周してまた同じ位置まで戻ってみると何と!もう受信不能に。
西友富谷店
追尾車両のエリア
エリア全景
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